2014/02/23

スポーツからまた力を_ソチオリンピック

”スポーツ”と”音楽”
”体育”と”音楽”の授業は全く別の教科でしたし、
その2つを並べて考えることはあまりなかったです。

よく意識するようになったのは、7年くらい前のこと。
ホノルルマラソンに挑戦する親友に曲を贈った時でした。
 親友も、親友と一緒に走る方々も、各々抱いた目標や夢に向かって、
本番に向け真剣に取り組んでいました。
その間に何度かお会いし、普段は感じることが出来ないような、
キラキラとした輝きや、生き生きとした笑顔を見せてくれました。
アテネオリンピック男子体操団体で優勝された米田功さんとも、
その時お会いしお話し出来てとても嬉しかったのを覚えています。

親友らが笑顔になるまでは、
多くの試練や挫折、辛抱、忍耐、長い時間がかかるということ、
体を動かして表現する、持久をつける、力を出し競うということを、
横に立ちながら見守っていました。

私が出来るのは音楽を作ることだから、少しでも力添えが出来ればと思い、
キラキラと一生懸命に輝き続ける親友とその全ての戦友達に曲を贈りました。

「曲を聴きながら走ると、自然と体のペースが整う」
と親友らに仰って頂いたのも、私自身も勇気づけられた一言で、
今でも忘れられません。


______そして今度はソチオリンピック

様々な競技を見ていました。
それぞれの選手の表情の奥にあるもの全ては、
選手自身にしかわからないのかも知れないけれど、
一つ一つこなして表現していくその真摯な姿はとても素晴らしく思いますし、
笑顔や悔しい涙含めて、心からそして体から溢れる力を感じます。

丁度4年前のオリンピックのエキシビジョンでは、
作曲をした「Luv Letter」で優雅な演技を見せて下さった高橋大輔さん。
当時のグランドファイナルで、実際に演技を拝見した時の感動も、
それから4年間の間の試合や今回のソチオリンピックでの感動も、
どれもが大切な記憶で、全て明日の新たな力に変わっていきます。

 特にフィギュアスケートは選手の表現と音楽が直接共鳴し合う競技です。
音楽に向き合う時の姿勢と、スポーツ選手のそれとが重なる瞬間があり、
不思議と自然に引き寄せられる気持ちがありました。
音楽のみの表現に加え、選手は新たに目に見える”形”で思い思いの表現をし、
見る人々それぞれに、新たな感動やエネルギーをもたらす。
そこで”スポーツ”と”音楽”が、私の心の中でブレずに完全に一致しました。

選手の皆様、本当にお疲れ様でした。
各々またこれから新しい目標が待っているのだと思いますが、
頑張っている姿にどれだけ励まされ、勇気づけられ、力を貰ったかを考え、
感謝をしながら、どんな時でも、どんな状況でも、応援したいと思います。

日本の選手、海外の選手から貰った力を、
オリンピックやそれぞれの競技のシーズンが終わっても、
忘れずに大切にして行きたいと思います。